フリーランスの初期にしてしまいがちな失敗8つ

投稿:2020.01.28 /
最終更新日:2020.01.29

こんにちは、もこのふ(@moconof)と申します。

今回はフリーランスの初期の頃にしてしまいがちな失敗をまとめました。
ちなみに全て実体験です。
僕の場合はHTMLコーディングの仕事でしたが、ある程度はどの業種にも当てはまるのではないかなと思います。

単価基準がわからず激安価格で仕事を請ける

駆け出しの頃は仕事をもらえるだけで嬉しく、つい安値で請け負ってしまいがちです。
クライアントからの安い言い値だったり、もしくは遠慮して安く見積もりをしてしまったり。

しかし一度安値で請けてしまうと、次回以降もそのクライアントから請けるときはその単価が基準になってしまうので注意です。

最初は実績とかも作らなければならないので仕方のない部分もありますが、どこかのタイミングでしっかりと自分の仕事単価を定める必要があります。

単価の調べ方で一番手っ取り早いのは、同業社のホームページで価格表をチェックし、それと同じか1割くらい安い値段で設定することかなと思います。
(ただし一部の会社は、表向きの料金は安くてもオプションで追加料金をたくさん取るみたいなところもあるので、10社くらいはチェックする必要があります)

もしくは、1日フルで作業したらいくら、みたいな人日の単価を決めて、例えば3日かかりそうだったら「人日費用×3」のような計算方法もあります。

この単価基準が自分の中で出来上がると、突発的に電話とかで「ざっくりといくら位ですか?」と聞かれた時にぱっと答えれるようになります。

ちなみに僕の場合、一番最初に請けた仕事は100ページくらいのコーディングを30万で、という、今考えると安いなという内容でした。
しかしそれまで安月給のサラリーマン生活を送っていた自分は「1サイトコーディングするだけで30万ももらえるのか」と、むしろ喜んで仕事をしていました。

(結局納品までに2ヶ月かかったので月換算したらさらに安くなりました)

金額に目が眩み自分のキャパを超えた案件を請ける

駆け出しの頃は自分の能力の限界が測れてないこと、また、あまりの金額の良さに目が眩んで、つい自分ではできないレベルの大型案件を引き受けてしまいがちです。

しかし「何とかなるかな」という思いで引き受けても結局何とかならず、納品できなければ減額になることもあります。

何より心身ともに体調を崩し、フリーランスという生き方が嫌になります。

自分には厳しいな、と思ったら思い切って断る勇気も必要です。

こちらも実体験ですが、昔、流し込み7割くらいで1,000ページ規模のコーディングを、結構なお値段で引き受けました。

しかし、デザインの大幅な遅れというアクシデントと、そもそもそんな案件を一人でこなす力量も僕には無く、結局元請けの会社にも手伝ってもらいながら、2ヶ月間まともに睡眠も取れない生活でボロボロになりながらやっとの思いで納品しました。

自分の未熟さを思い知ったと同時に、それ以降この手の量産型の案件は一切請けるのをやめました。

単価がいいクライアントに仕事が偏る

「自分の言い値で仕事を発注できる」「担当者が優しい」「追加料金もどんどん応じてくれる」
どうしてもこういうクライアントの仕事はたくさん請けてしまいたくなります。

しかし、作業できる人間は自分一人、時間は24時間と限られています。

外部の同業者に仕事を分配できればいいのですが、そうではない場合、そういうクライアントの仕事ばかり請けてしまい、その他のクライアントの仕事は断る、みたいな流れになってしまいがちです。

しかし、いざその会社の業績が悪化して仕事が減った場合、今まで断ってきた会社も別の同業者とのつながりを強化している関係で、また仕事をくださいと言っても関係を修復しにくい場合があります。

稼ぐことは大切なのでクライアントの選別は大事なのですが、極端に偏ると思わぬ落とし穴が待っているかもしれません。

金銭感覚の崩壊

サラリーマンの頃は毎月の給料額が決められていたのである程度は計画的にお金を使えますが、収入の上下が多いフリーランスの場合は、時としてとんでもない金額が振り込まれる場合があります。
(僕の場合、先述の量産案件の後にそうなりました)

そして、ずっと節制に励んできた生活を送っていると、そこで金銭バランスが崩壊してしまう・・なんてことも。

いつ収入が不安定になるかわからない業種ですから、しっかりと貯金しましょう。

自分も溜まってたストレスの関係もありこの時のお金を散財した経緯があり、とても後悔しております。

昼夜逆転

これはフリーランスの方なら誰しも経験があると思います。
夜、特に深夜って作業がはかどりますよね。

しかし、夜型生活は健康に悪いですし、何より受託で仕事をもらっている場合、クライアントは朝から稼働しています。

寝ぼけたまま電話に出るのもカッコ悪いですし、何よりクライアントとのやり取りの機会が減るのは案件進行に支障をきたす場合もあります。
規則正しい生活をこころがけたいですね(自分への戒め)。

確定申告の締め切り前日に一夜漬け

初めての確定申告は解らないことだらけで、どうしても手をつけるのが億劫になります。
そして、明日やろう明日やろうを繰り返すうちに締め切り前日とかになってしまい、一夜漬けでデータ入力を、なんてことも。

税務署は締め切りに近づけば近づくほど混雑します。
できるだけ早い段階で提出した方が、その他の時間も有効に使えます。

納税のことを忘れてお金を使い切る

プロ野球選手とかでたまに聞く話ですが、納税額の大きさに目玉が飛び出ながらも、お金使ってしまった・・、という経験がありました。

これは初年度の場合はなかなか気づきにくいことですが、確定申告の後は結構な額の納税がありますので(収入にもよりますが)、フリーランスになりたての方は覚えておくといいと思います。

一人で全部抱え込もうとする

仕事の内容を全部を自分でこなし、できるだけ収益をあげようという欲はどうしても起きてしまいます。

しかし、周囲に協力してもらえる環境を築いていかないと、突発で起きた事態に対処が厳しくなります。

僕の場合、お世話になった親戚の方が亡くなった時に、その時期に進行していた締め切り間際の案件を手伝ってもらう人がおらず、葬式で悲しい中クライアントとやり取りし、ノートパソコン抱えてこっそり修正するなど、フリーランスという生き方の難しさを実感しました。

できるだけ、同業者とのつながりは大事にした方がいろいろと助かる場面が多いです。

以上になります。
少しでも僕と同じ失敗をする人が減れば嬉しい限りです(特に4番目の金銭感覚)

お読みいただきましてありがとうございました!

この記事を書いた人

もこのふ東京で活動するHTMLコーダー。
27歳の時にフリーランスとして独立、3年前に法人化(一人法人)。自営業歴は9年。
HTMLコーディングの請負のほか、月20万PVのサイトなど複数のサイトを運営しています。

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